皆さま、こんにちは。

THE LOVEL COSTUMEのHPを
ご覧いただきありがとうございます。

咲き誇った桜も葉桜になり
春の深まりを感じる頃、
いかがお過ごしでしょうか。

今回はオリジナル和装のご紹介です。

打掛の色、模様、裏地まで
細部に渡りこだわり、
色掛下や刺繍襟も
トータルコーディネートで
ご着用して頂けるように仕上げました。

霞みを帯びたピンク地に
春の花々をあしらった
「吉野山遊花図」

吉野山は平安時代頃から
祈りを込め
桜が植え続けられてきました。

山下の北から山上の南へと
下千本・中千本・上千本・奥千本
と呼ばれその数は
約3万本にも及ぶといいます。

春の花咲く吉野山は
古今和歌集にも登場し、
松尾芭蕉にも詠まれ、
豊臣秀吉も花見に赴いたと
いわれる名所。

平安の世に貴族たちが
雅楽とともに花見に興じた、
雅やかな空気と
華やかで美しいさまを
打掛に表しました。

全面にあしらわれた春の花々は、
ふっくらと織り上げられ、
金箔が細かにさす
杢地とともに、
唐織綴ならではの
品のある優しさに満ちています。

お顔の近くにくる
刺繍襟と5点セットにも
薄紫の藤の花模様を織り込み、
上品に仕上げました。

今年の春は今までとは
違う春を迎え、
先行きが見えない中、
ご不安な気持ちを抱えて
いらっしゃると思います。

どんな状況でも桜は咲く。
引き継ぐように
藤の花が咲き
風に揺られる。

とめどなく
季節は巡り続ける。

新たに始まる世界を
心待ちにしながら
少しでも皆さまの
心が和むような
情報を配信して参ります。

医療従事者の皆様へ
感謝をここに記します。

一緒に乗り越えましょう。